【2025年最新】企業のフェアトレード取り組み事例10選|日本での普及状況や商品例もご紹介!
- フェアトレードとは?
- フェアトレードが求められている背景
- 日本におけるフェアトレードの普及状況
- フェアトレード商品の代表例
- 企業のフェアトレード取り組み事例10選
- 1.株式会社ローソン
- 2.スターバックス コーヒー ジャパン株式会社
- 3.株式会社NTTデータ
- 4.小川珈琲株式会社
- 5.株式会社 ニップン
- 6.エスビー食品株式会社
- 7.ホットマン株式会社
- 8.イオン株式会社
- 9.株式会社キャメル珈琲
- 10.株式会社セブン&アイ・ホールディングス
- SDGsでフェアトレードにも貢献する、おすすめの「めぐる、手漉紙。」のご紹介
- サービスの概要
- サービスの特徴
- 活用イメージ
- フェアトレード例でよくある3つの質問
- 質問1.個人でできるフェアトレードの取り組みは?
- 質問2.フェアトレードとSDGsのつながりは?
- 質問3.フェアトレードの認証ラベルとは?
- まとめ
近年、エシカル消費やサステナブル経営への関心が高まるなか、フェアトレードを導入する企業も増加傾向にあります。このため、日本企業がどのような取り組みを実際にしているのか参考にしたい企業担当者の方もおられるのではないでしょうか。
本記事では、企業のフェアトレード取り組み事例や日本での普及状況、商品例をご紹介します。また、よくある質問も解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
フェアトレードとは?
フェアトレードは、立場の弱い生産者や労働者へ適正な報酬と労働環境を提供して、貧困の連鎖を断ち切る取り組みです。発展途上国では、カカオやコットンなどの農作物が不当な安価で取引されているのが現状です。
こうした状況を変える手段として、フェアトレードでは安定した収入を確保し、自立した生活の基盤を整える役割を果たします。また、環境保全にも配慮された生産活動が行われるため、農業の持続性も高まります。
これは、SDGsが掲げる「貧困の解消」や「教育の普及」、「持続可能な生産消費」にも貢献するものです。フェアトレードは単なる貿易の枠を超え、地球全体の未来を支える仕組みとして注目されています。
なお、フェアトレードの概要については、こちらの記事で詳しく解説しています。
関連記事:【わかりやすく簡単に解説】フェアトレードとは?基準やメリット・デメリットをご紹介!
フェアトレードが求められている背景
わたしたちが手にする安価な製品の裏側には、劣悪な労働条件や不十分な報酬、子どもの労働参加といった深刻な問題が潜んでいる場合があります。また、過剰な農薬使用による健康被害や環境破壊も看過できません。
フェアトレードの考え方は、このような構造的な不平等を是正して、持続可能な生産と消費の実現を目指しています。
日本におけるフェアトレードの普及状況
日本におけるフェアトレードの認知と普及は、ほかの先進国に比べてまだ発展途上であるといえます。認定NPO法人フェアトレード・ラベル・ジャパンによると2023年のフェアトレード商品の推計市場規模は211億円と拡大しています。
しかし、一般社団法人日本フェアトレード・フォーラムが行った調査では、日本での認知度は32.8%となっており、認知度が高いイギリスのように広く認知されている国々とは大きな差があります。
この背景には、価格の高さゆえに消費者に選ばれにくい点や、SDGsへの関心の低さ、フェアトレードの基本理念に対する理解不足が挙げられます。
参考:フェアトレード普及へ「ミリオンアクションキャンペーン」開始 商品購入やSNS投稿呼びかけ|朝日新聞SDGs ACTION!
フェアトレード商品の代表例
フェアトレードは特別な行動を必要とせず、日々の選択を少し変えるだけで参加できます。以下のような身近にあるアイテムをフェアトレード認証の製品に替えるだけでも、持続可能な社会への貢献が可能です。
コーヒー
紅茶
カカオ
スパイス、ハーブ
果物
加工果物
ワイン
オイルシード、油脂果物
コットン製品
また、近年では、カフェやレストランでもフェアトレード原料を使ったメニューが増えており、外食を通じて支援の輪を広げることも可能です。
企業のフェアトレード取り組み事例10選
次は、企業のフェアトレード取り組み事例について紹介します。それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。
1.株式会社ローソン
参考:株式会社ローソン
大手コンビニチェーンの「ローソン」は、フェアトレードの理念を体現する商品展開を進めている企業の1つです。「バニラビーンズ」との協業によって開発されたチョコレート製品に、国際フェアトレード認証カカオを採用しており、発展途上国の生産者支援と高品質な味わいの両立を実現しています。
また、ローソン全体としても、「MACHI café」のコーヒー豆にレインフォレスト・アライアンス認証農園産を使用し、環境保全と持続可能な調達の強化に努めています。
2.スターバックス コーヒー ジャパン株式会社
「スターバックス」は、持続可能な未来に向けたコーヒー調達を推進する企業です。フェアトレード認証を受けた製品の提供に加え、「C.A.F.E.プラクティス」という独自の調達基準を導入しています。
これにより、経済的透明性や労働者の人権保護、環境保全、品質管理といった多角的な観点から生産体制を整えている点が特徴です。こうした取り組みにより、コーヒー生産者の生活向上だけでなく、消費者にとっても安全で高品質なコーヒーが提供されています。
3.株式会社NTTデータ
参考:株式会社NTTデータ
「NTTデータ」では、社員が利用するコーヒーや紅茶、チョコレートなどをフェアトレード認証商品に切り替えて、企業の姿勢を内外に示しています。
また、ワークショップやイベントを通じた啓発活動も実施しており、日常の選択が社会貢献につながるという意識を広げています。このような取り組みは、社員の行動変容にもつながる大切な第一歩です。
4.小川珈琲株式会社
参考:小川珈琲株式会社
「小川珈琲」は、高品質なコーヒーの提供において、生産地の環境と人々との信頼関係を重視している企業です。現地農園との直接的なコミュニケーションを通じて、持続可能な豆の調達体制を築いており、その姿勢は単なる品質管理にとどまらず、自然保護や地域支援にもつながっています。
また、フェアトレード強化月間を設けており、消費者の意識向上にも取り組んでいます。
5.株式会社 ニップン
参考:株式会社 ニップン
「株式会社 ニップン」は、持続可能な食の選択を促すため、社員食堂で「MSC/ASC Coc認証」を取得したサステナブル・シーフードを活用したメニューを導入しています。海洋資源の保全に向けて、日々の食事を通じて社会課題への理解を深める機会を提供しているのが特徴です。
たとえば、銀鮭を使った料理を社員に提供して、認証商品の味と意義を体験してもらい、フェアトレードや環境配慮型商品の認知向上と行動変容につなげています。
6.エスビー食品株式会社
参考:エスビー食品株式会社
「エスビー食品」は、有機クローブやシナモン、ジンジャーなどのスパイスを対象に、市場価格を上回る価格で原料を購入して、生産者の安定した収入を支援しています。
さらに、購入量に応じた奨励金を生産者組合に提供して、農業機材の整備やインフラ整備、子どもの教育支援に役立てています。これらの活動は、品質の追求とともに、生産地の持続的な発展にも貢献している取り組みです。
7.ホットマン株式会社
参考:ホットマン株式会社
「ホットマン株式会社」は、日本ではじめてフェアトレードコットンタオルの製造・販売を行った企業として、2013年に国際フェアトレード認証を取得しました。全国の直営店舗を通じて、幅広い層にフェアトレードの意義を伝える活動を展開しており、公的機関や企業からの関心も高まっています。
さらに、2014年には第一紡績主催のセミナーに登壇しており、フェアトレード推進の具体的事例として紹介されたため、業界内外から注目を集めています。
8.イオン株式会社
参考:イオン株式会社
「イオン株式会社」は、消費者の声をきっかけに2002年からフェアトレードへの取り組みを本格化させ、持続可能な社会の実現を目指した商品づくりを進めている企業です。
フェアトレード認証を取得したカカオや紅茶、コーヒー、ジャムなどをプライベートブランドとして展開し、生産者の支援と資源の保全を両立しています。第三者認証の原料を使用するだけでなく、現地の社会課題解決にも直接関与して、調達から販売まで責任ある仕組みを構築しています。
9.株式会社キャメル珈琲
参考:株式会社キャメル珈琲
「株式会社キャメル珈琲」は、カルディコーヒーファームを展開しており、「地球にいいことしてる?」を合言葉に、フェアトレードへの理解促進と参加のきっかけづくりに注力しています。
フェアトレード認証を受けた「ウーマンズハンドコーヒー」の販売を通じて、消費者が日常のなかで社会貢献に触れられる仕組みを構築しているのが特徴です。2012年には割引キャンペーンを実施しており、多くの人に製品の魅力と背景を届けました。
10.株式会社セブン&アイ・ホールディングス
「セブン&アイ・グループ」は、フェアトレードと環境配慮を両立させた商品開発に取り組んでいる企業です。「セブンプレミアムフェアトレードコーヒードリップ10P」は、開発途上国の生産者支援を目的に、適正な取引を通じて雇用の安定と社会的自立を後押ししています。
さらに、パッケージには植物由来インキや森林認証紙を使用しており、製品全体で環境負荷の軽減にも努めているのも特徴です。味にもこだわり、豊かな風味と飲みやすさを両立した一杯に仕上げています。
SDGsでフェアトレードにも貢献する、おすすめの「めぐる、手漉紙。」のご紹介
参考:めぐる、手漉紙。
次は、商品にストーリーが生まれる「めぐる、手漉紙。」について紹介します。
サービスの概要
サービスの特徴
活用イメージ
それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。
サービスの概要
「めぐる、手漉紙。」は、障がいのある方の安価な工賃格差を解決するための取り組みです。製品の製造過程で生じる廃材を活用して、紙として新たな価値を生み出すことによって本来価値での取引(フェアトレード)の実現を目指しています。
この紙は、企業や製品の物語をそのまま受け継ぎ、障がいのある方の手漉きで一枚一枚紙に生まれ変わらせています。名刺やパンフレット、タグ、ポストカードなど、多用途にわたるアイテムとして活用が可能です。
また、廃材から生まれる手漉き紙には、製品の背景に込められた理念や思いが刻まれており、単なる素材以上の意義を持ちます。「めぐる、手漉紙。」は、企業の姿勢や価値観を象徴し、ほかにはない独自性をもつツールとして、企業活動を支えています。
サービスの特徴
「めぐる、手漉紙。」のサービスの特徴は、以下のとおりです。
自社の廃材を、自社で使う紙に
工場のデニム廃材や木くず、オフィスの使用済み紙類を手漉きの紙にアップサイクルする。名刺や会社案内など、物語性のある製品として形を変え、利用価値を高める
2つとない手漉きならではの風合い
紙は国内の障がい者施設で手漉きで製造され、廃材の個性を活かした唯一無二の風合いを実現する
SDGsへの貢献
SDGsの「働きがいと経済成長」「不平等の削減」「つくる責任・つかう責任」に貢献する本来価値での取引(フェアトレード)に貢献する
取り組みを営業、広報PRに
サステナブルで環境配慮型の取り組みとして、営業活動や広報PRを通じて発信し、企業ブランディングや顧客との関係性向上に役立つ
made in japanの紙
アップサイクル工程は国内で完結し、障がい者施設を巡る形で進められている。
活用イメージ
「めぐる、手漉紙。」の活用イメージは、以下のとおりです。
会話が弾む印象的な名刺として、ビジネスシーンでの第一印象を強化する
商品コンセプトや企業姿勢をさりげなく伝えるタグとして、製品の価値を引き立てる
温かみのあるポストカードとして、顧客との関係を深め、リピート促進に貢献する
企業の理念や姿勢を効果的に伝える会社紹介や商品紹介用のパンフレットに活用できる
雰囲気を演出するこだわりのコースターとして、ブランドイメージを強調する
企業の姿勢をさりげなく伝える封筒として、日常のやり取りを上品に演出する
フェアトレード例でよくある3つの質問
最後に、フェアトレードの例でよくある質問について紹介します。
質問1.個人でできるフェアトレードの取り組みは?
質問2.フェアトレードとSDGsのつながりは?
質問3.フェアトレードの認証ラベルとは?
それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。
質問1.個人でできるフェアトレードの取り組みは?
個人でできるフェアトレードの取り組みとして、身近にあるアイテムを認証ラベルのある商品に意識的に変えるだけで、持続可能な社会への貢献につながります。
さらに、フェアトレードのイベントへの参加や信頼できる協力団体への寄付といった支援方法もあります。日常のなかで無理なくはじめられる行動が、発展途上国の生産者や労働者の支援や環境保全につながるに違いありません。
質問2.フェアトレードとSDGsのつながりは?
SDGsが掲げる「誰一人取り残さない社会」の実現に向けて、フェアトレードは大切な役割を果たしています。目標10「人や国の不平等をなくそう」において、経済的・社会的に弱い立場に置かれた人々への支援として効果的です。
公正な価格での取引を通じて、発展途上国の生産者が安定した生活を築く手助けとなり、国際的な格差の是正にもつながります。このように、フェアトレードは持続可能な開発のための具体的な手段として注目されています。
なお、SDGsと素材の関係性については、こちらの記事で詳しく解説しています。
関連記事:SDGsと素材の関係性とは?サステナブル素材の種類や選ぶ際に注目するポイントをご紹介!
質問3.フェアトレードの認証ラベルとは?
フェアトレードの認証ラベルの代表的なものには、以下があげられます。
国際フェアトレード認証ラベル
国際フェアトレードラベル機構(FLO)が定めた基準にもとづいて、栽培・取引された製品に付与され、出荷までのトレーサビリティが可能。非認証原料を含むものや複合材料製品の含まれる製品などに表示するラベルも存在する
世界フェアトレード機関認証ラベル
世界フェアトレード機関(WFTO)の認証は、団体全体の取り組みに対して与えられる。判断の難しい手工芸品やファッションなどでも評価が可能
そのほかの団体認証ラベル
フェアトレードに関する法律は存在しないため、独自の厳格な基準で認証を行う企業も多く、多様なラベルが市場に広がっている
まとめ
本記事では、企業のフェアトレードの取り組み事例や日本での普及状況、商品例をご紹介しました。
フェアトレードとは、発展途上の生産者の労働環境や生活を守りながら、公正な取引を行う仕組みです。コーヒーやチョコレート、衣類などのフェアトレード商品が身近な存在となっています。
安価な製品の裏側には、劣悪な労働条件や不十分な報酬、子どもの労働参加といった深刻な問題に関心が高まっており、持続可能な社会の実現に向けて注目されています。日本でも少しずつ認知が進んでいますが、イギリスのように広く認知されている国々とは大きな差があるのが課題です。
また、近年はローソンやスターバックス、イオンなど、多くの企業がフェアトレードへの取り組みを強化しています。消費者も企業も、社会にやさしい選択を求められる時代になっています。
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