【わかりやすく簡単に解説】フェアトレードとは?基準やメリット・デメリットをご紹介!
- フェアトレードとは?
- フェアトレードが必要な理由
- フェアトレードの基準
- 国際フェアトレード基準
- WFTO(世界フェアトレード連盟)による10の指針
- フェアトレードにおける3つの認証ラベル
- 1.国際フェアトレード認証ラベル
- 2.世界フェアトレード認証ラベル
- 3.企業・団体独自のフェアトレード認証ラベル
- フェアトレードのメリット・デメリット
- メリット
- デメリット
- 企業ができるフェアトレードへの取り組み
- フェアトレード商品を使用する
- フェアトレード商品を販売する
- フェアトレードとSDGsの関係性
- SDGsでフェアトレードにも貢献する、おすすめの「めぐる、手漉紙。」のご紹介
- サービスの概要
- サービスの特徴
- 活用イメージ
- フェアトレードとは 簡単にでよくある3つの質問
- 質問1.フェアではない貿易とは?
- 質問2.フェアトレードの始まりは?
- 質問3.フェアトレードの対象商品は?
- まとめ
フェアトレードという言葉を耳にしたことはあるものの、具体的な仕組みや基準はよく分からないという方も多いのではないでしょうか。この活動は、SDGsと関係性が深く、持続可能な未来のためにも欠かせない取り組みの1つです。
本記事では、フェアトレードの概要や基準、メリット・デメリットをご紹介します。また、よくある質問も解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
フェアトレードとは?
フェアトレードは、発展途上国の生産者や労働者の生活向上と自立支援を目的とした貿易の仕組みです。適正な価格で製品や原料を取引して、生産者が安定した収入を得られるようにし、不当な労働搾取を防ぐのが目的です。
たとえば、正当な報酬を受け取ると、子どもたちが教育を受けられる機会が増えたり、農業においても環境に配慮した持続可能な方法が選ばれたりするなど、さまざまなメリットがあります。
このため、フェアトレード製品を選ぶと、消費者にとっても高品質な商品を手にする機会となり、社会全体にポジティブな影響を与えられます。公平な取引を推進して、世界的な貧困問題の解決に寄与するためにも、フェアトレードの重要性が高まっているのが現状です。
フェアトレードが必要な理由
フェアトレードの重要性は、世界に広がる貧困や不公平な取引の歴史を理解するとより明確になります。かつて植民地支配を受けた国々は、独立後も経済的に不利な状況が続き、生産者が正当な報酬を得られない構造が長年にわたり存在してきました。
その結果、多くの労働者が低賃金で働かなければならず、児童労働や過酷な労働環境という深刻な社会問題を引き起こしたのです。しかし、フェアトレードの仕組みによって、生産者は適正な価格で取引ができるようになり、安定した収入を確保できるようになりました。
さらに、地域社会の発展にも貢献でき、学校や医療施設の整備といった公共インフラの向上にもつながっています。持続可能な未来のために、フェアトレードの役割は今後も大きくなっていくに違いありません。
フェアトレードの基準
次は、フェアトレードの基準について解説します。
国際フェアトレード基準
WFTO(世界フェアトレード連盟)による10の指針
それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。
国際フェアトレード基準
フェアトレードの国際基準は、生産者の経済的安定と持続可能な開発を支援するために策定されています。その中心となるのが、「フェアトレード最低価格」の保証と「フェアトレード・プレミアム(奨励金)」の支給です。
最低価格の保証により、生産者は市場の価格変動に左右されずに生活を維持でき、奨励金は地域の発展やインフラ整備に活用されます。また、経済・社会・環境の3つの側面から基準が設けられており、その概要については以下のとおりです。
経済面基準
フェアトレード最低価格の保証
フェアトレード・プレミアムの支払い
長期的な取引の促進
必要に応じた前払いの保証など
社会面基準
安全な労働環境
民主的な運営
差別の禁止
児童労働・強制労働の禁止など
環境的基準
農薬・薬品の使用削減と適正使用
有機栽培の奨励
土壌・水源・生物多様性の保全
遺伝子組み換え品の禁止など
これらの基準は、生産者の権利を守ると同時に、消費者にも安心と信頼を提供するものとなっています。
WFTO(世界フェアトレード連盟)による10の指針
WFTO(世界フェアトレード機関)は、1989年に設立され、発展途上国の生産者や労働者の生活向上を支援するために活動している連合体です。この組織は、公正な取引の実現を目指して、持続可能な生産を促進するための10の原則を掲げているのが特徴です。
これらの原則には、経済的に脆弱な生産者への支援、取引の透明性、公正な価格設定、安全な労働環境の確保、児童労働の排除などが含まれています。また、環境保護にも重点を置き、持続可能な資源管理やエネルギー消費の抑制に取り組んでいます。
さらに、生産者の能力向上を支援して、経済的自立を促進することも大切な目標のひとつです。フェアトレードの普及を通じて、生産者と消費者の間に信頼を築き、より公平な経済システムの確立を目指しています。
フェアトレードにおける3つの認証ラベル
次は、フェアトレードにおける3つの認証ラベルについて解説します。
国際フェアトレード認証ラベル
世界フェアトレード認証ラベル
企業・団体独自のフェアトレード認証ラベル
それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。
1.国際フェアトレード認証ラベル
国際フェアトレード認証ラベルは、Fairtrade Internationalが管理する認証マークであり、特定の基準を満たした製品に付与されます。このラベルは、生産者が適正な価格で取引して、持続可能な方法での生産を保証するものです。
たとえば、コーヒーやチョコレート、バナナなどの農産物で広く使用され、消費者が倫理的な購買選択を行う際の指標となっています。また、認証を受けた製品は、生産から流通までの過程が厳格に管理され、透明性の高い取引が確保されているのが特徴です。
この仕組みを通じて、生産者の生活向上や環境保護が促進されるとともに、消費者にも信頼できる商品が届けられます。
2.世界フェアトレード認証ラベル
WFTO(世界フェアトレード機構)認証ラベルは、フェアトレードの原則を実践する組織や製品に付与される認証マークです。この認証を受けるには、経済的・社会的・環境的基準を満たし、公正な取引を継続的に行わなければなりません。
WFTOは、1989年に発足した国際的なフェアトレードネットワークであり、加盟団体はすべてフェアトレードの理念にもとづいて事業を展開しています。2013年以降、一部の製品には「製品ラベル」が付与されるようになり、消費者がフェアトレード製品を明確に識別できるようになりました。
この認証は、持続可能な生産を支援して、公平な経済システムの確立に貢献するものです。
3.企業・団体独自のフェアトレード認証ラベル
フェアトレードには法的な統一基準が存在しないため、それぞれの企業や団体が独自の基準を設定して、生産者との取引を進めています。このため、国際フェアトレード基準やWFTOの基準に準拠するだけでなく、より厳格な基準を採用しているケースも少なくありません。
日本では、フェアトレードの概念が普及する以前から、生産者と直接取引を行ってきた企業や団体が多く、それぞれの方針にもとづいた支援活動を実施しています。このような背景から、日本独自のフェアトレード基準を持つ事業者が多く見られます。
消費者にとっては、ラベルの有無に関わらず、企業の取り組みを理解して、信頼できるフェアトレード商品を選ぶことが大切です。
フェアトレードのメリット・デメリット
次は、フェアトレードのメリット・デメリットについて解説します。
メリット
デメリット
それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。
メリット
生産者にとっては、フェアトレードにより公正な価格での取引が保証されるため、収入が安定して、貧困から抜け出す機会が生まれます。また、児童労働の削減にもつながり、子どもたちが十分な教育を受ける環境が整います。
さらに、適正な取引によって持続可能な農業が推進され、無計画な森林伐採を抑えられるため、環境保護への貢献も可能です。
一方で、消費者は安心・安全な製品を手にできるため、品質の高いコーヒーやカカオなどを楽しめます。さらに、フェアトレード商品はデザイン性にも優れ、ギフトとしても最適です。
デメリット
フェアトレードは、生産者が適正な報酬を受け取る仕組みのため、市場価格が変動しても最低価格が保証されており、一般的な商品と比べて割高になる場合があります。また、大量生産ではなく手作業で丁寧に作られているため、品質にばらつきが生じやすい点も課題です。
日本では、厳しい品質基準が設けられており、わずかな傷や外装の不備でも販売が難しくなるケースがあります。さらに、フェアトレード製品のラインナップは限られており、消費者のニーズに十分に応えられない場合もあります。今後、より多くの人に受け入れられるための改善が必要です。
企業ができるフェアトレードへの取り組み
次は、企業ができるフェアトレードへの取り組みについて解説します。
フェアトレード商品を使用する
フェアトレード商品を販売する
それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。
フェアトレード商品を使用する
企業がフェアトレードに取り組む際、すでに関連事業を展開していない場合は、新規参入に多くの時間やコストがかかります。しかし、以下のような小さな取り組みからはじめれば、フェアトレードへの理解を深め、将来的な事業展開の足がかりにできます。
社内で使用するコーヒーや紅茶をフェアトレード商品へ変更する
社員食堂のメニューにフェアトレード食材を取り入れる
フェアトレードの衣類や雑貨を取り扱う社内販売イベントを企画する
企業としても、こうした取り組みを通じてフェアトレードを推進し、より持続可能なビジネスの形を模索しなければなりません。
フェアトレード商品を販売する
製造や販売に関わる企業は、フェアトレードの理念を取り入れると、社会的責任を果たしながら事業の価値を高められます。具体的な方法として、商品の原材料をフェアトレード認証を受けたものに切り替えたり、生産者と直接契約を結び、公正な取引を実現したりするなどの方法が挙げられます。
また、自社独自のフェアトレード基準を策定して、それにもとづいた仕入れや販売をすれば、透明性の高い取り組みが可能です。このように方針を明確にして、消費者に発信すると、企業のブランド価値の向上や、エシカル消費を求める層からの支持を得られやすくなります。
フェアトレードとSDGsの関係性
フェアトレードで適正な価格で取引が行われると、生産者の収入が安定して、貧困問題の解決につながるため、SDGsの目標1「貧困をなくそう」に貢献できます。また、児童労働の削減や安全な労働環境の確保により、目標8「働きがいも経済成長も」の実現にも寄与します。
さらに、環境に配慮した生産方法を推進すれば、森林保護や生物多様性の維持といった目標の達成も可能です。フェアトレード商品を選ぶと、開発途上国の生産者を支援するとともに、SDGsの達成に貢献できます。
なお、SDGsの始め方については、こちらの記事で詳しく解説しています。
関連記事:SDGsの始め方は5ステップ|SDGsが注目されている理由や始める際のポイントをご紹介!
SDGsでフェアトレードにも貢献する、おすすめの「めぐる、手漉紙。」のご紹介
参考:めぐる、手漉紙。
次は、商品にストーリーが生まれる「めぐる、手漉紙。」について紹介します。
サービスの概要
サービスの特徴
活用イメージ
それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。
サービスの概要
「めぐる、手漉紙。」は、障がいのある方の安価な工賃格差を解決するための取り組みです。製品の製造過程で生じる廃材を活用して、紙として新たな価値を生み出すことによって本来価値での取引(フェアトレード)の実現を目指しています。
この紙は、企業や製品の物語をそのまま受け継ぎ、障がいのある方の手漉きで一枚一枚紙に生まれ変わらせています。名刺やパンフレット、タグ、ポストカードなど、多用途にわたるアイテムとして活用が可能です。
また、廃材から生まれる手漉き紙には、製品の背景に込められた理念や思いが刻まれており、単なる素材以上の意義を持ちます。「めぐる、手漉紙。」は、企業の姿勢や価値観を象徴し、ほかにはない独自性をもつツールとして、企業活動を支えています。
サービスの特徴
「めぐる、手漉紙。」のサービスの特徴は、以下のとおりです。
自社の廃材を、自社で使う紙に
工場のデニム廃材や木くず、オフィスの使用済み紙類を手漉きの紙にアップサイクルする。名刺や会社案内など、物語性のある製品として形を変え、利用価値を高める
2つとない手漉きならではの風合い
紙は国内の障がい者施設で手漉きで製造され、廃材の個性を活かした唯一無二の風合いを実現する
SDGsへの貢献
SDGsの「働きがいと経済成長」「不平等の削減」「つくる責任・つかう責任」に貢献する本来価値での取引(フェアトレード)に貢献する
取り組みを営業、広報PRに
サステナブルで環境配慮型の取り組みとして、営業活動や広報PRを通じて発信し、企業ブランディングや顧客との関係性向上に役立つ
made in japanの紙
アップサイクル工程は国内で完結し、障がい者施設を巡る形で進められている。
活用イメージ
「めぐる、手漉紙。」の活用イメージは、以下のとおりです。
会話が弾む印象的な名刺として、ビジネスシーンでの第一印象を強化する
商品コンセプトや企業姿勢をさりげなく伝えるタグとして、製品の価値を引き立てる
温かみのあるポストカードとして、顧客との関係を深め、リピート促進に貢献する
企業の理念や姿勢を効果的に伝える会社紹介や商品紹介用のパンフレットに活用できる
雰囲気を演出するこだわりのコースターとして、ブランドイメージを強調する
企業の姿勢をさりげなく伝える封筒として、日常のやり取りを上品に演出する
フェアトレードとは 簡単にでよくある3つの質問
最後に、フェアトレードとは 簡単にでよくある質問について紹介します。
質問1.フェアではない貿易とは?
質問2.フェアトレードの始まりは?
質問3.フェアトレードの対象商品は?
それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。
質問1.フェアではない貿易とは?
貿易は本来、双方に利益をもたらすものですが、現実には先進国が途上国に対して一方的に有利な条件を押し付けるケースが少なくありません。途上国の生産者は価格決定権を持たず、市場価格の変動に影響を受けやすいため、十分な報酬を得られない場合が多くあります。
その結果、低賃金労働が常態化して、児童労働の増加や環境負荷の高い農業が行われるなど、多くの社会問題が発生しています。このような不公正な取引が続くと、貧困の固定化や先進国との格差の拡大が進み、公平な社会の実現が妨げられています。
持続可能な未来のためにも、公正な取引の仕組みを広めていかなければなりません。
質問2.フェアトレードの始まりは?
フェアトレードの起源は、1940年代後半にアメリカのNGOがプエルトリコの女性たちが作った手工芸品の販売にさかのぼります。当初は「オルタナティブ・トレード」と呼ばれ、主にチャリティー活動の一環として行われていました。
1950年代にはイギリスやオランダなどヨーロッパにも広がり、手工芸品の販売を通じて途上国の生産者を支援する動きが活発になりました。1970年代になると、「公正な価格で取引を行う」という理念が強まり、「フェアトレード」という言葉が広まります。
取り扱われる商品は手工芸品にとどまらず、コーヒーや紅茶、バナナ、衣類など多様化して、フェアトレードを専門に扱うショップも欧米各地に誕生しました。現在では、貧困削減や環境保護の観点からも大切な役割を担っています。
質問3.フェアトレードの対象商品は?
フェアトレードの対象となる商品には、さまざまな食品や日用品があります。
食品
コーヒーやカカオ
バナナ
紅茶
はちみつ
ナッツ類
オリーブオイル
スパイス類
ドライフルーツ
豆類など
食品以外
コットン製品
花(バラやカーネーション)
サッカーボール
フットサルボール
金などの鉱物資源など
これらは、環境に配慮した方法で生産されている点が特徴です。認証された製品を選ぶと、持続可能な社会の実現に貢献できます。
まとめ
本記事では、フェアトレードの概要や基準、メリット・デメリットをご紹介しました。
フェアトレードは、発展途上国の生産者や労働者の生活向上と自立支援を目的とした貿易の仕組みです。基準としては、「国際フェアトレード基準」や「WFTOの10の指針」があります。
これらの基準を満たす製品の証としては「国際フェアトレード認証ラベル」や、フェアトレードの原則を実践する組織や製品に付与される「世界フェアトレード認証ラベル」があります。
さらに、それぞれの企業や団体が独自の基準を設定して活動する「企業・団体独自のフェアトレード認証ラベル」もフェアトレードの基準を満たしている証です。
また、フェアトレードを実施するメリットとしては、生産者の場合は収入が安定し、貧困から抜け出せたり、児童労働の削減につながったりする点がメリットです。一方で、価格の上昇や流通の制限といったデメリットもあげられます。
企業がフェアトレードに取り組む際は、フェアトレードへの理解を深め、小さな取り組みからはじめるのがおすすめです。
なお、「有限会社 コトブキ印刷」では、さまざまな廃材や素材で手漉き紙を使った名刺を制作しています。手漉き紙に触れてみたい方のために、14種類をセットにしたお試しセットもご用意しています。⇒ 「めぐる、手漉紙。」 お試しセット全14種はこちら