おりづるペーパー

おりづるペーパーは平和への祈りを込めて広島市平和公園に集められた千羽鶴が
社会福祉法人おりづるの手によって一羽ずつ解かれ、
手漉きされたアップサイクルペーパーです。

祈りが巡る、千羽鶴

人類史上初めて原子爆弾が投下された広島。
その痛ましい歴史を二度と繰り返さないために作られた平和記念公園には、平和への祈りを込めた千羽鶴が毎年約1,000万羽届いています。その始まりは2歳の時に被爆したひとりの女の子、佐々木禎子さん。

11歳で白血病との闘病が始まるなか「折り紙で千羽鶴を折れば元気になる」と信じ鶴を折り始めた禎子さん。12歳という若さで禎子さんが亡くなって以来、広島で折り鶴は特別な存在になりました。

世界中から平和への祈りが込められて届けられた折り鶴たちを、次の世代へと繋ぐことができないか。その想いから、集められた千羽鶴を活用する取り組みが始まりました。

紙の画像

一つひとつ手作業で解く

折り鶴が手漉き和紙へと生まれ変わる場所は、広島市にある社会福祉法人おりづる。知的障害のある方たちがはたらく福祉施設です。
生活介護事業所おりづる作業所「eco工房漉」と「ゆとりの工房」で行われるのが千羽鶴の解体作業です。広島市へ申請することで千羽鶴を回収。集められた千羽鶴を一羽ずつ糸から外し、色で選別していきます。

一つひとつ手漉きで作る

一羽になった折り鶴は、1枚の折り紙に戻され、手で千切りながら素材化されます。
手漉き紙の原材料である牛乳パックも同様に細かく千切り、水と一緒にかくはんしたパルプにおりづる素材を混ぜ合わせます。それを漉くことで、カラフルな色が散りばめられた紙が生まれます。
水と牛乳パックと折り鶴。柔らかな手触りと印象的な色のバランスは漉く人によって変わるため、まさに職人技。
手漉き直後は水分を含んでいるため分厚く、押さえながら丁寧に水気を絞り出すことで、薄い名刺サイズになっていきます。
手作業で漉いた紙を乾燥させることによって、おりづるペーパーは完成します。

つかう、つくる、めぐる。

「どんなに障害が重くても仕事をすることで社会とつながる」ことを設立当初から目指す社会福祉法人おりづる。一人一人の「働く」を考えながら日々作業に取り組んでいます。
入り口に掛けられているのは、その月の製品売り上げ。毎月の給料セレモニーで自分たちが取り組んだことを振り返り、給料を受け取っています。
「人数分の基本給料を1000円あげるためには、今より10万円~20万円上げる必要があるんです」担当の鶴山さんは、作業における売り上げについて課題感を感じていました。
閑散期と繁盛期の分布もさまざまだといい、売り上げは、基本的にバザーやイベント販売などがメインのため、安定した売り上げにつながりにくいのが現状で、なかなか思うようにならないと言います。
私達が目指すのは、手漉きをしてくださる障がいのある方も喜ぶこと。一人でも多くの人に使っていただくことで、作業所にお願いできる仕事が増え、手漉紙の売り上げを増やすことができます。
おりづるペーパーを初めて見た印象はとてもシンプルに「かわいい」でした。この名刺をご購入いただくみなさんと、手渡されるお相手に喜んでいただくことはもちろんのこと。一枚ずつ手漉する作業所の人たちにも喜びがめぐっていく。そんな未来につながる循環を、一緒につくりませんか。

おりづるペーパー

【素 材】千羽鶴+古紙
【厚 さ】0.6 - 0.8mm
【紙漉き】社会福祉法人おりづる