木くずペーパー / ピンクアイボリー・エボニー
With Matsuba Seisakusho
自動車部品の木型屋がつくる、精密な木製品
広島県南東部に位置する里山のまち、府中市。家具の一大産地であり、木工業が盛んな地域です。そんな府中市で75年前に創業した松葉製作所は、自動車のエンジン部品などを鋳造する際に使う「木型」の製作を手掛ける小さな会社。高い精度が求められる自動車部品の木型を長年作ってきた松葉製作所は、木材を0.01mm単位で加工する技術に長けています。副代表の松葉寛和さんは木型の需要減少を受け、2011年頃から精密加工技術を活かしたオリジナル木製品の開発と製作を始めました。
松葉製作所の強みは、手仕事の技術力。この道50年以上の木工職人である社長(松葉さんのお父様)いわく、「機械でやるから精度が下がる」。個体差のある木材を相手に、機械任せではなく職人の経験によって完璧な水平・直角を削り出し、一つひとつ手作業で加工することで、他社には真似できない高精度な木製品を生み出しています。
パチッと機器にはまる抜群のフィット感となめらかな手触りが魅力のiPhoneケースや、熟練の彫刻職人でもある社長が手作業で施す伝統技法「亀甲名栗(きっこうなぐり)」がデザイン性と使い心地の良さを高めているパームレストは今、国内のみならず海外からも評判を得ています。