カイハラ株式会社 様 名刺
クライアント:カイハラ株式会社 様
紙:インディゴデニムペーパー
印刷:オンデマンド印刷
紙のサイズ:91×51mm
Q 導入背景を教えてください。
A. デニム素材の紡績から染色、織布、整理加工まで一貫生産をおこなっているカイハラでは日々、工程ごとにさまざまな廃材が生じます。当社は資源の再利用に力を入れており、紡績工程で発生する廃材はリサイクルコットンや堆肥としてほぼ100%再資源化しています。
紡績より後の工程で発生する残糸・残布は染料や機能性素材を使用している関係から、かつては廃棄物として処理していました。しかし、デニム製造のリーディングカンパニーとしてCO2削減や資源の循環を目指していきたい、また「デニムを作る企業がデニムを焼却処分する」という心苦しい矛盾を解消したいとの想いから、近年は残糸・残布の再資源化にも積極的に取り組んでいます。
廃材活用の幅をより広げたいと考えていたところに、地元のリサイクル業者さんからコトブキ印刷さんを紹介していただきました。これまでデニムの廃材を自動車の防音材やぬいぐるみ、足拭きマットなどに再利用することはあっても、デニムを紙の原料にする…つまり「まったく別の素材に変える」という試みは初めてでした。新しい廃材活用の道がひらけるのではないかと思いましたし、何よりコトブキ印刷さんが目指すビジョンに共感したんです。そこで『めぐる、手漉紙。』への廃材の提供と、当社の廃材から生まれた『インディゴデニムペーパー』の社内での導入をスタートしました。
Q 活用方法と導入効果を教えてください。
A. 現在は、名刺交換の機会が多い役員の名刺に『インディゴデニムペーパー』を使用しています。自社の印刷機に通せるよう、生産を手掛ける福祉施設さんのほうで紙の厚みを少なく、かつ表面の凹凸をなくしていただいています。名刺として活用できるのは、福祉施設の方々がクオリティの高い紙を作ってくださるおかげです。デニムの質感が活かされた出来ばえも、厚みなどの細かな要望にお応えいただけることも、すばらしい技術だなと感じました。
名刺交換の際の反応はとても良いですね。美しい藍色や手漉きならではのあたたかな手触りに、多くの方が興味を示してくださいます。そこから「弊社のデニム製造工程で生じる廃材を使った手漉き紙なんですよ」とご説明すると、「どうやって作っているんですか?」「デニムの廃材がこんなに素敵な紙になるんですね」と会話も広がりました。
コトブキ印刷さんにお話をいただいてから短期間で製品が完成したことも感謝しています。すぐにカタチになって名刺として導入できたことで、カイハラのサステナブルなものづくりや地球環境保全への取り組みについて直接お伝えする機会の増加に繋がりました。手漉き紙の生産量が増えれば、名刺以外の活用方法も広げられると思います。
Q 『めぐる、手漉紙。』に対する印象を教えてください。
A. 私たちは廃材を「宝」に変えていきたいとの想いから、綿から糸、布にいたるまであらゆる廃材の再資源化に挑戦しています。デニムの廃材が紙に生まれ変わる工程は初めて知ることばかりで勉強になりましたし、廃材活用に新しい視点をもたらしてくれました。またカイハラは環境保全を重要なミッションとしており、公的基準を大きく超える厳しい自主環境基準に基づいた排水処理などをおこなっています。デニムの廃材と牛乳パックなどのパルプを再利用する手漉き紙は、森林保護に繋がる点も魅力ですね。
コトブキ印刷さんがおっしゃるように、地域で資源を循環できるのが理想的ですよね。カイハラの創業地である備後地域で廃材をアップサイクルできるようになり、ひいては障がいのある方々の工賃アップに貢献できるよう、今後もご協力させていただきたいと考えています。